ちょっと前に見かけたこの記事の感想です。
この人を責める気は全くありません。もっと合う仕事があるかもしれないけど、他人がどうこういう話でもない気がします。この人自身、あの会社に就職できたってことは、それなりに優秀なんだと思いますし、結局のところ、何がやりたいかが曖昧なだけだったと思います。もちろん、何がやりたいかを明確に持っている方が少なくて、色々回り道しながら見つけるもののような気がします。
私の場合、小学校の卒業文集的なモノに、将来なりたいものが「プログラマー」って書いています。なれるかどうかなんてわかりませんが、興味だけはありました。10歳の誕生日に祖母にMSXを買ってもらって(本当はファミコンが欲しかった)けど、ゲームが1本しかなくてすぐ飽きちゃったんです。
でも、よく見るとこのMSXって奴にはキーボードが付いていて、これでなんか出来ないのかな?って調べてみると、おまけで付いてきた本にサンプルが書いてあって、簡単なゲーム(超つまらない)とか作る方法が書いてありました。
さらに外の世界に目をやると、サンプルプログラムがいっぱい載っている雑誌(しかもこっちの方が面白そうなゲームいっぱい)があることにも気がつきました。そこからは原理もわからず、とにかく人差し指一本で、プログラムを打ち込むのに夢中になっていました。
そんなこんなで、超単純にプログラマーになりたいなんて思った訳です。高校は普通科に通いましたけど、大学は情報工学科を選びました。そんな背景がありますから就職活動もゲーム会社だ!っていう単純な理由で会社選びして、それなりの大手から内定もらえました。内定もらえたのはコンピューターの技術的なことではなく、ラジオのハガキ職人の件に面接官が全員興味津々だったからだと個人的に思ってます。単純にいうと、グループ面接の中で面白そうな奴っぽいくらいの理由でしょうか。
ぶっちゃけていえば、今持っている技術的なことはぼぼ社会に出てから学びました。大学でやったことなんて、FortranやPascalやアセンブラとかそんなもんですが、コンピュータの基礎的なものを大学時代に学べたことは大きいと思います。
言語やフレームワークを覚えるのも、基本的にやりたいことや作りたいもの(もしくは作らないといけないもの)があるから勉強したりすることが多いです。むしろ、標準的なサンプルすら動かさずにいきなり応用的なことやろうとしてハマるのは悪い癖です。ですので、覚えた後に何を作ろうかとかは基本的に悩んだことはありません。
ともかく、やりたいことやればいいと思います。やりたいことじゃないのにやろうとするから、やりたいことが見えてこなかったのかなと思ったのでした。